こんにちは。にのじです。
今回は、私が使用しているカリウム液肥の作り方を紹介します。作ること自体は大してお金もかからない上にめちゃくちゃ簡単なのですが、必要かどうかは管理している水槽によって違ってくるので、その判断基準についても触れておきます。
施肥する前にじっくり考えましょう。
水草育成に必要な栄養素とは
三要素とバランス
おそらくこのページに辿り着くような水草水槽を管理している方であれば既にご存知かと思いますので、ざっくりとまとめます。
まず、水草が成長するためには大きく分けると三要素と微量元素の2種類の栄養素が必要です。
普通に生体を飼育している水槽では、三要素のうちカリウムだけが不足してしまうことがわかります。ここで重要なのが“リービッヒの最小律”です。
リービッヒは、植物は窒素・リン酸・カリウムの3要素が必須であるとし、生長の度合いは3要素の中でもっともあたえられる量の少ない養分によってのみ影響され、その他2要素がいくら多くても生長への影響はないと主張した。
「リービッヒの最小律」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
2019年7月16日 (火) 15:06 UTC
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%92%E3%81%AE%E6%9C%80%E5%B0%8F%E5%BE%8B
つまり、不足している栄養素があると、その影響を受けて他の栄養素も使われなくなってしまうということです。引用元に載せられているドベネックの桶のイラストがイメージしやすいかと思います。どうせなら栄養素を無駄にせず水草の成長に使って欲しいですよね。
バランスが崩れるとどうなるか
さて、気になるのは“水槽内に足りているのに水草に使われなかった栄養素はどうなるか”という点です。答えは単純で、コケの養分になります。
私の水槽も立ち上げから約4ヶ月後に突然コケがつく速度が上がり、掃除をしても3日後にはガラス一面緑になったり、流木から黒髭コケが出るようになってしまいました。そして、コケは元気に育っているくせに水草の元気がなく、特に根に近い下の方の葉が縮れたり白っぽくなったりしていました。これらの特徴から、水槽内のカリウムが不足している(=窒素、リン酸が過剰に存在している)と判断し、対策としてカリウムを添加することにしました。
カリウム液肥、店から買うか?自ら作るか?
方針が固まったので色々な肥料を調べてみたのですが、有名なメーカーから出ているカリウム液肥は結構いいお値段がするんですよね…。加えて、私にとって不要な栄養素が含まれていたりいなかったり…結構面倒です。最終的に調べる作業に疲れ、「もういい!自分で作る!」と行き着いたのが自作カリウム液肥でした。
カリウム液肥の作り方
材料
材料 | 分量 |
炭酸カリウム粉末 | 50g |
精製水 ※沸騰させた水道水でもOK | 500㎖ |
上記の材料は液肥そのものを作るためのものなので、別途容器を準備して下さい。私は100円ショップで容量600㎖のプッシュボトルを購入しました。安いボトルは大体柔らかいプラスチックでペコペコしますが、これは硬いので恐る恐る扱わずに済みます。おすすめです。
作り方
水槽への添加方法
一般的にはこの濃度であれば水量20ℓに対し1㎖を毎日添加せよ、みたいな感じだと思います。私の水槽はそこまでがっつり水草が生い茂っているわけではないので、ちょっと少なめに添加しています。ご自身の水槽に合わせて、少量から添加してみて下さい。
ちなみに上で挙げたボトルだと2プッシュで3㎖出ます。
まとめ
カリウム液肥の添加を始めてから、以前よりもコケがつく速度が落ち、週一の掃除でも景観を損ねなくなりました。水草も好調で、ロタラが毎日目視でわかるくらい伸びています。ついでにビオトープへもちょっとだけ添加して、メダカの好むpHに近付けたりもしています。
今回は以上です。
同じような症状でお悩みの方は是非試してみて下さい!
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
それではまた!
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