こんにちは。にのじです。
今回は、発酵式CO2システムの構築方法と、水槽内になるべく物を増やさない導入方法を紹介します。なるべく手間とお金をかけず、それでいて運用上で最低限欲しい機能を実現しています。
嫁のじ
発酵式CO2システムの構築方法
これから紹介する発酵式CO2のシステムは、以下の機能を備えています。
- イースト菌のアルコール発酵により生成されたCO2を水槽内へ添加します。
- 1つのディフューザーをCO2とエアレーションの両方に切り替えて使用します。
- エアレーションを行わない場合は、外気へCO2を逃がすこともできます。
ボトルの中身のレシピについては、こちらの関連記事で紹介しています。
材料
作り方
①ON-OFF機能の実装
サッシブラシのボトルキャップの先端に短く切ったエアーチューブを接続し、その先にコック付き三又分岐を繋ぎます。
②エアーポンプの接続
三又分岐の空いている箇所とエアーポンプをエアーチューブで繋ぎます。水槽内に機器がごちゃつくと目障りなので、CO2添加とエアレーションを1つのディフューザーで兼用しちゃおうというアイディアです。
Point
照明のON/OFFに合わせて、三又分岐をスイッチ代わりに運用するイメージです。
照明ON
エアレーションOFF/CO2添加ON
※エアーポンプの電源も切って下さい。
照明OFF
エアレーションON/(CO2添加ON)
…発酵式CO2ボトルもルート上にあるので多少は添加されますが、エアレーションで散らすので実質的には添加OFFの状態になります。
にのじ
光合成の酸素があるからエアレーションは不要!という方は接続しなくてもOKです。その場合は何も繋いでいない分岐口を開放すれば外気にCO2が逃げていきます。
③逆流防止弁の接続
三又分岐の分岐口と逆流防止弁をエアーチューブで繋ぎます。
Point
照明消灯時にエアレーションをせずにCO2を外気へ逃がすと、水槽内の水がボトルへと向かって流れてきます。ボトルに飼育水が入り込むとトラブルの原因になるので、逆流防止弁は【ボトル→水槽】の向きで取り付けて下さい。
④ディフューザーの接続
逆流防止弁とディフューザーをエアーチューブで繋ぎます。バブルカウンターが付いているタイプのディフューザーを使用する場合は、事前に中を水で満たしておく必要があります。(水槽内で軽く振れば空気が抜けます)
にのじ
市販のディフューザーを買わなくても、割り箸やメラミンスポンジを短く切ってエアチューブの先にねじ込めば代用できます。
⑤ディフューザーの設置
水槽内の水流を考慮しつつ、水面から10cm程度の深さの位置にディフューザーを固定します。
にのじ
トラブルシューティング
ディフューザーからCO2が出ない時は
様々な要因が考えられますので、1つずつ確認して不安要素を潰していきましょう。
- 接続系
- ボトルを押せば空気が出るか。
- 三又分岐のコックが中途半端に開いていないか。
- 圧力系
- ディフューザーの位置が深過ぎないか。
- ボトル/ディフューザー間のエアーチューブが長過ぎないか。
- ボトルの中身系
- ボトルを振れば、中で気泡の出てくる様子を確認できるか。
- イースト菌が好む27℃〜36℃くらいの温度から逸脱していないか。
- イースト菌投入から2時間程度経過しているか。
にのじ
稼働中の様子
実際に水槽内でディフューザーからCO2が出ている様子を撮影してみました。※無音です
使用しているディフューザーはタイムストップ社のアンビリーバブルAIR BigU-typeです。発酵式CO2の低い圧力でも細かい泡が出てくれるのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。スイッチで切り替えて添加開始!みたいなアナログシステム感にちょっと少年の心をくすぐられます。楽しいですよ!
今回は以上です。
にのじ
重要なことが多すぎてPoint祭りになってしまいました…
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
それではまた!
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