こんにちは。にのじです。
今回は、スネール対策のための生体兵器、トーマシーをお迎えしました。そのパワーと水槽に訪れた変化について紹介します。
人力排除に疲れたら、仲間を呼んで戦いましょう。
スネール警察の功績
前回の記事からしばらくの間、スネール警察は毎晩検問を欠かさず実施し、一定の成果を上げてきました。事実、一度は勝利宣言をした程にスネールを見かけなくなりました。
夜の検問完了。7日連続で被疑者は発見されず。
— にのじ (@aqua_ninoji) September 29, 2019
一旦捜索を打ち切り、気が向いた夜に抜き打ちで検問を仕掛けることとする👮
長らく見守って頂いた皆様、ありがとうございました!#スネール警察
これでめでたしめでたし、とならないのがスネールの厄介なところです。ぐぬぬ。
帰ってきたスネール警察
勝利宣言から一週間足らずで、なんとこれまでスネールが全くいなかった水槽にて奴らを発見してしまいました。いなかったというより気付かなかったという方が正しい表現ですが。
悲報 先日までの激闘を制したのとは別の水槽で、これまでいなかったはずのスネールを5匹発見。泣きそう。#スネール警察/Season2
— にのじ (@aqua_ninoji) October 5, 2019
完全に油断が招いた結果です。この事態にはさすがに人力排除でどうにかすることは諦めざるを得ず、遂に生体兵器を導入することを決意しました。
アノマロクロミス・トーマシーをお迎え
前回の記事でもスネール対策の生体兵器として紹介した、トーマシーを配備することにしました。
購入直前までバジス・バジスとどちらを導入するか迷っていたのですが、人工飼料も最初から食べてくれる事とシクリッド特有の強そうな目、そして体表の綺麗なラメに心惹かれてトーマシーに決めました。
今回は新宿のアクアフォレストさんで購入しました。その際に店員さんから聞いたのですが、最近はトーマシーの流通量が減っているようです。スネールキラーとしての熱帯魚はバジス・バジスが一般的になりつつあるとのこと。何故そういう流れなのかは聞けませんでしたが、最終的に大きく成長するトーマシーは現在主流の小型水槽には導入し辛く、より小型のバジス・バジスの方がマッチするということなのかな、と思いました。
水槽全体を三人一組でパトロールしてくれています。が、あまり仲は良くないようで、身体の大きい個体が縄張りを主張するように仲間を追い払う(そのため全員が揃った写真はなかなか撮れません…)様子が見て取れます。そのあたりはさすが小さくてもシクリッドという感じです。水が合うのかなかなか綺麗な発色を見せてくれるので、単純に観賞魚としての役割も担ってくれています。
トーマシーのスネール攻撃シーン
それでは御覧下さい。これがトーマシーがスネールを攻撃する瞬間です。
え、食べてないじゃんって?きっとお腹が空いていなかったんですよ。きっとね。
実際、トーマシーを導入してから真っ白になった貝殻がソイルの上に落ちていることが多くなりました。これはトーマシーの攻撃によってスネールがやられた残骸だと思われます。
まだトーマシー自体のサイズも3cm程度で貝ごと噛み砕いて食べるパワーは無いようで、突いて中身を食べているようですね。この貝殻をそのまま水槽内に放置するとpHの上昇に繋がってしまいますので、見つけ次第摘み出すことが望ましいです。(割と面倒)
アベニーパファーは貝殻ごとバリバリ噛み砕くそうです。エビさえいなければ導入したかった…!
そういえば、即決で導入しなかった理由の一つに先住民のエビ達への懸念がありました。が、以下の点を考慮して導入を決断しました。
- 水槽のレイアウトに隠れ家が多く、昼間はほとんどエビを見かけないこと
- “そこそこ大きい個体のエビなら食われはしない”という説
- 同じくシクリッドのバルーンラミレジィと混泳できていること
- ショップに居たトーマシーがまだ小さめの若い個体だったこと
実際に導入してみると、昼と夜で上手く住空間を共有しているようで大虐殺が行われるということはありませんでした。ただ、朝水槽を覗くと若いエビの破片が水草の上に転がっていることがごく稀にあります。稚エビは多くの魚にとって餌と認識されるので、トーマシーの仕業かどうかは不明ですが、エビの繁殖を狙っている水槽ではやめておいた方が無難だと思いました。
貝と和解せよ
不思議なものでトーマシーを導入してから、夜の検問の際にスネールを見かけても「あぁ、今夜も出てきてるなぁ…」と思うだけになりました。それまでは見つけ次第何が何でもピンセットで捕まえようとしていたのですが、いずれトーマシーが狩ってくれるだろうしいいか!と妥協できる心の余裕が生まれたように感じます。お風呂上がりに暗いリビングで水槽に手を突っ込まずに済むのも、心穏やかでいられる要因の1つな気がします。
トーマシーというフィルターを通すことで、全く望まれない存在から生き餌としての存在意義を見出すことに成功した私はスネールと(間接的に)和解したのかも…?以前ほどの嫌悪感はなくなったので、これからも程よい距離感で付き合っていくのだと思います。
駆逐できるならしちゃっていいからね!当麻氏!
おまけ ラミレジィのパトロールシーン
トーマシーを導入する直前のことですが、以前から水槽内のボスとして君臨しているレッドチークバルーンラミレジィがスネールを攻撃しているところを目撃しました。その瞬間を捉えることはできませんでしたが、ロタラの茂みの中を狙う様子を撮影することができました。
トーマシーと同じシクリッドの仲間なので似たような食性というのも頷けるところではありますが、流石に60cm水槽を任せるのは荷が重かったようです。でも、彼らがいたことでこれまで激しく増殖することを抑制できていたのかもしれないなと思いました。サンキューラム。
その後、配備されたトーマシーと対面するとかなり追い回す様子が見られました。他の魚に対しては温厚なので、おそらく近縁種であるトーマシーに対しては縄張りを主張しているのだと思います。うまく協力してスネールを撲滅してほしいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。スネールを根絶できる日が来ることを願いつつ、トーマシーを愛でようと思います。せっかく複数匹導入したので、繁殖を見ることができたら最高ですね。
今後、捕食シーンの動画撮影に挑戦します!
狩りの瞬間の撮影に成功しました。咥えたままスィーっと泳いで行きます。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
それではまた!
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