こんにちは。にのじです。
今回は、台湾のアクアリウム機器メーカーONFから発売されている水槽用LED、Flat One+を紹介します。現時点ではネット上で調べても大して情報が出てこないので、購入を検討した際に私が得た情報をまとめておきます。
ワンランク上の見栄えが欲しくなってきた方にお勧めです。
ONF Flat One+ とは
ONFがメーカー名で、Flat One+が機種名です。前述の通り台湾のメーカーなので、公式サイトには日本語の選択肢がありません。
ご存知でない方も、公式サイトを見ればある程度のスペックは掴めると思います。
Flat One+のバリエーション
この機種には2種類のモデルが用意されています。違いは調色可能な色温度(K)の範囲と全光束(lm)だけです。
Flat One+ (Warm & White)
- 色温度 3000K〜6500K
- 全光束 5600lm
Flat One+ (Blue & White)
- 色温度 6500K〜20500K
- 全光束 4500lm
私はこちら(BW)を買いました!
参考 aqullo トライアングルグロウ
多くの方が持っているであろうトライアングルグロウシリーズの色温度と全光束も参考情報として載せておきます。
購入に至った経緯と理由
aqullo トライアングルグロウを使ってきて実感したことですが、水草育成用を謳うLED照明は基本的に赤を強調したスペクトルになっています。よって、必然的に色温度が下がり、照らされた水槽は良く言えば温かみのある(悪く言えば黄色っぽい)水景として我々の目に映ります。
要するに、光合成のための波長は含んでいるけど、鑑賞のためのスペクトルではないということです。
物の色の見え方の原理から言えば、照射される光に含まれない波長の色は、いくら対象物が鮮やかな姿をしていたとしても表現されません。逆に言えば、照射される光が特定の色を強調したものであれば、その照明のフィルターを通した見え方になります。
肉売場の照明が赤を強調して鮮やかに見せているのと同じ話です
そこで、最近よく見かけるようになってきたRGBチップを搭載している照明に興味が湧きました。RGBチップの売りはフルスペクトル、従来のLEDよりも幅広い波長を含んでいることにあります。実際、RGB系の照明を使っている方の写真や動画で見る水景は非常に色鮮やかではないでしょうか。
そんなわけで、【光合成効率と鑑賞性能を両立したフルスペクトルなLED】を求め、各社の60cm水槽用LEDを比較検討し始めました。そして最終的に、ONF Flat One+の購入を決めました。主な理由は以下の3点です。
理由① 調光・調色が可能
明るさを調整する調光機能はたまに見かけますが、調色機能を搭載している水槽用LEDはなかなかお目にかかれません。国内だとゼンスイのマルチカラーLEDあたりでしょうか。
マルチカラーLEDも色々弄れて導入当初は楽しめそうですが、実際使いたい光(色)は割と限られてくると思っています。青一色やピンク一色など、通常のLED照明では出せない色で水槽を楽しめる点は差別化できていると思います。
話がマルチカラーLEDに逸れてしまいましたが、私にはONF Flat One+の白色光(6500K)と青色光(20500K)の組み合わせで調色する仕組みがシンプルで分かりやすく、気に入りました。
私は10700Kあたりの透明感のある光が好きです。
理由② 独自開発されたColorFull LEDチップが鮮やか
ONF Flat One+にはONFが独自設計したColorFull LEDというチップが採用されています。以下の画像はONFが商品説明で提示しているものです。
ColorFull LEDは色彩豊かで、緑も赤も鮮やかに照らし出されています。
…まぁ、メーカーが提示している比較画像を鵜呑みにするのはお察しの通り危険です。(編集によって効果を誇張されていないとも限らない)
なので、私は一番信頼できると思われるユーザーレビュー動画を参考に色味を確認しました。
実際の見え方(参考動画)
実際の見え方については、この動画が非常に参考になりました。喋っている言葉が何語かすらわかりませんが、動画内でYWとBWを左右に並べて設置しているところが確認できます。
左がYW、右がBWです。動画内で調光と調色を試しているシーンもあるので是非ご覧下さい。
理由③ 調光・調色も可能なプログラムタイマー
照明点灯時、突然世界が明るくなったことに驚いて、夜行性のプレコが猛スピードで逃げて隠れたり、ヤマトヌマエビが飛び跳ねて水槽外へダイブした経験はありませんか?
この照明にはONF Linkというアプリが対応していて、時間帯を区切って調光・調色を設定することができます。しかも設定値に一瞬で切り替わるのではなく、設定時刻になるとゆっくりじんわりと明るさや色味が変化していきます。
細かい部分ですが、生体にとってはかなりストレスが軽減されているようで、この照明を導入してから生体の飛び出し頻度が激減しました。(当社比)
おまけの理由 すぐ届く
なんとAmazonで取り扱いがあります。販売元はONF公式なので、怪しい業者を仲介する必要もありません。
Amazonに在庫があれば、新型コロナの渦中においても1~2日後には届きます。ありがたや。
YWとBW、どちらを選ぶべきか?
どちらを選んでも、基準となる色温度6500Kのスペクトルは同一です。
以下の画像は公式ショップから拝借したものですが、それぞれ調色した時のピークになる色が全く違います。YWの方が赤の波長をより強く出せるようですね。
とはいえ、6500Kの光ってかなり黄色っぽく見えます。見た目よりも光合成を最優先させたいんじゃー!という方はYW、それ以外の方はBWを選べば間違いないと思っています。
ちなみに、吊り下げ型も存在します。せっかく本体が薄くスタイリッシュなので、スペースが許すのであれば1000円高くてもそちらを選択した方が見栄えも利便性も高いと思います。
専用スタンドも用意されてますが…まぁ高いのでわざわざ買うより作った方が良さげですね。
(参考)小型水槽向けラインナップ Flat Nano
ここまで紹介してきたONF Flat One+は、現状60cmか90cmしかサイズ展開がありません。
小型水槽向けには、同じくONFからリリースされているFlat Nanoシリーズが使えます。こちらは幅36cmの水槽まで対応しているようです。Flat One+と同じColorFull LEDチップを使っているのでスペクトルも申し分ありません。
執筆当時、ローズゴールドのみ15%オフのクーポンが表示されていました。いつまで使えるかは不明。。。
また、アプリから調光可能なFlat Nano+もリリースされています。時間帯別に光の強さを設定したい方にはこちらの方がおすすめです。
開封の儀
注文翌日、我が家にでっかい荷物が届きました。発送元は埼玉県のAmazon倉庫でした。見て下さいこのスタイリッシュな外装。
もちろんこの箱の外側にはダンボールの箱がありました。商品を綺麗な状態で届けようという心意気を感じます。
黒い箱を開けると、オシャレなメッセージが…!
メッセージの下には緩衝材に守られて本体が収納されています。
海外製品は梱包が雑だったり、箱がボコボコになって届いたり、酷いときには税関で開封されることもあると聞いていたので、綺麗な状態で届いて嬉しかったです。
水槽への設置と他機種比較
ごめんなさい、本記事のボリュームが予定よりも膨大になってしまったので、別途記事化します。近日中に公開しますのでお待ちください…!
伝えたいことが多すぎた…!
改善してほしいところ
標準の電源プラグが3ピン
台湾製なので、3ピンのプラグが標準装備されています。日本で使用するには2ピンへの変換プラグが必要ですが、同梱されていません。
日本国内向けにAmazonで売るなら同梱してほしかった…せめて、商品画面で合わせ買いのオススメに提示してほしいものです。
ちなみに私はこれを使っています。
アプリのUIが最低
タイマーをプログラムするにあたり、一度設定した組み合わせを削除して再設定したくなる瞬間があります。
でも、それぞれの「>」をタップしても、長押ししても、削除のメニューが表示されません。え、一度決めたら変えられない系?そんな馬鹿な…と悪戦苦闘すること2時間。
左にスライドしたらひょっこり出てきました。しかも、最後尾の設定だけが削除可能な仕様です。この操作方法、どこにも書いてないです。
許さんぞ貴様!!!!せめてその操作をする案内をどこかに書いておけ!!!!!!!
アプリの接続方式がBluetooth
最近はスマートプラグにしろスマート家電にしろ、Wi-Fiで接続するのが当たり前だと思いますが、こちらは未だBluetoothです。
Wi-Fiであれば外出先からインターネット経由で操作したりできるのですが…まぁ、タイマー設定できるしあまり需要はないかもしれないですね。
いろんなところの表記に「+」がない
開封直後、取り扱い説明書を見てびっくりしました。なんと「+」がないんです…!
もちろん説明書の文章中にも「+」は登場しません。しかも、先程の開封前のパッケージの画像を拡大するとですね…
おわかり頂けただろうか…なんと「+」がシールで貼られているではありませんか…!
やられた!!パッケージを偽装して最新機種の「+」に見せかけて、中身は旧式のFlat One(無印)を掴まされたかー! と思いました。絶望です。
しかし、一応問い合わせてみるとちゃんと納得のいく回答が得られました。微々たる差ですが、無印と+ではハードウェアの面で以下のような差があるそうです。
我が家に届いた商品の操作パネルは間違いなく右のものでした。一安心です。疑ってごめんなさい!
Amazonの在庫が少ない
本記事執筆当時、私が購入したモデルは既に在庫切れとなっていました。ONFカスタマーサポートに問い合わせてみたところ、2020年8月に入荷予定とのことでした。
おそらく他のモデルについても同時期の入荷になるような気がします。
買いたくなった人は、入荷と同時に発注できるよう準備しましょうね!私も2台目の導入タイミングを伺います。
2020/09/28 追記
吊り下げタイプは再入荷が来てます!しかも5%OFFクーポン付きです。
(参考)Flat One+購入前に候補に挙がったもの
参考までに、照明購入前の検討時に候補となった機種を列挙しておきます。ついでに、それぞれの良いところと悪いところも簡単に書いておきます。
※個人の感想・憶測です。事実とは限りません。
ADA アクアスカイRGB 60
ADAはいい加減通販対応してくれ…転売屋の温床なんじゃ〜
カミハタ Twinstar S-LINE
Twinstarという海外のメーカーが作った照明をカミハタが仕入れているだけなので、詳細情報は本家のHPにあります。色温度6500Kと表記されていました。
ゼンスイ nano LEVIL White
「赤を綺麗に出せるようになったトライアングルグロウ」といった印象。
chihiros WRGB VIVID
chihirosに限らず、個人輸入しないといけない海外製品は新型コロナの影響もあり、届くまでの時間が全く読めなくなってしまったので諦めました。じっと待てる方にはおすすめです。
2021/02/23 追記
日本国内でも正式にchihirosの取り扱いが始まり、安心して買えるようになりました。様々なアクアショップで販売されていますが、Twitterを見ていると入荷と同時に売れてしまうことも…もちろんネットでも購入可能です。
UNS Titan 1
アメリカに行く機会があれば買って帰りたい商品。
HIRO Aquatics S series WRGB
誰か買ってスペクトル検証して下さい
まとめ
いかがでしたでしょうか。買ってから好きな色味・明るさを選べるという意味では、万人受けする照明だと思いました。ONF、推していきます。
今回は以上です。
好みの色温度を把握しておくと、照明選びが捗りますよ〜!
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
それではまた!
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