にのじ流ヒーターの選び方!サーモ分離型がコスパ高いって本当か?

水槽用品
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こんにちは。にのじです。

今回は、冬を迎えるにあたりヒーターを検討・購入しました。改めてヒーターについて考えてみると意外と奥が深かったので、検討時のポイントについて紹介します。

にのじ
にのじ

どれも同じと思いきや、色々違ってました。

ちなみに、インライン化(外部フィルターの途中にヒーターを仕込み、水槽内にヒーター本体を設置しない方式)について脳みそが擦り切れるほど考えたのですが、今年はやめておくことにしました。水漏れからの黄色のもこもこ再発生が恐ろしすぎてですね…また来年、トラウマが癒えたら再検討します。

水槽の冬支度、もう済ませましたか?

今年もなかなか残暑が抜けず、ちょっと涼しかったタイミングで冷却ファンを片付けたら後悔しました。今日なんて30℃ありましたよ…ありえない…もう9月末だというのに!!人間も水槽もこの時期調子を崩しやすいので、万全の体制を整えたいものです。

さて、水槽の冬支度はもうお済みでしょうか?油断していると一気に涼しくなって、気づいたら水槽内が冷え冷えになっているということもありえます。今のうちにヒーター周りを見直しましょう。

私も今年の2月に購入したヒーターを洗浄して保存しておいたのですが、何故かどこにも見当たらず買い直す羽目になりました。ちなみにその時は知識が全くなかったので、ペットショップの店員さんに勧められたものを買いました。(厳密には嫁のじがプレゼントしてくれました)

ヒーターを購入するにあたってせっかく色々検討したので、備忘も兼ねてまとめておきます。これからヒーターの購入を考える方の参考になれば嬉しいです。ちなみに私の水槽は60cmハイタイプなので、200Wの商品を基準に検討しています。

構造の種類について

まずは水槽用のヒーターにはどのような種類があるのかざっくり触れておきます。それぞれメリット・デメリットがあるので知っておいて損はないです。

温度固定式

設定温度が既に決められており、その温度になるよう自動的に電源のオン・オフを制御してくれます。熱帯魚用のものは26℃固定の商品がメジャーです。

温度可変式

名前の通り、目標温度を任意に設定できるタイプのヒーターです。だいたい20~35℃くらいの範囲をダイヤルで指定する作りの商品が多いです。温度固定式と比較すると、以下のメリット・デメリットがあります。

メリット
  • 目標温度を任意に設定できる。
Point

どのような場面で温度を変える可能性があるのか、特にこれからアクアリウムを始める方にはイメージしにくいですよね。

例えば、生体が罹る一部の病気や体調不良の際に、温度を調節することで治癒を促進することができます。また、今は飼育していない生体や水草を導入しようと思った時、好む水温に少しクセがあったとしてもコストをかけずに実現することができます。

デメリット
  • コードの途中にリモコンがあるため、配線に制限がある。
  • 価格がやや高い。

サーモスタット/ヒーター分離式

これまで登場しなかった「サーモスタット」という単語が登場しましたが、これは温度を調節する装置のことです。敢えて表記されているのはヒーターとサーモスタットのセンサーが分離された構造だからです。前述の固定式・可変式にもサーモスタットは搭載されていますが、ヒーター本体と一体化されている点が差別化されています。

メリット
  • 目標温度を任意に設定できる。
  • サーモスタットとヒーターを個別に新品と交換できる。
  • ヒーター単体の価格がやや安い。
にのじ
にのじ

“ランニングコストが安い”という説もありますが、私はそうでもないと思いました。後述します。

デメリット
  • ヒーター本体だけでなく、センサーも水槽内に設置する必要がある。
  • サーモスタットの価格がやや高い。

おまけ

Check

パネルヒーターという商品もあります。温かくなるパネルの上に水槽を置いて底面から加温するという代物で、ボトルアクアや超小型水槽の場合は選択肢に入ってくると思います。

ヒーターの寿命について

現状、水槽用ヒーターは消耗品と認識する必要があります。昔に比べて壊れにくくなってきているようですが、それでも安心して使える期間は1~2年程度だそうです。熱を発生させる機能を持つ以上仕方ないのかもしれませんが、もう少し長持ちするように改良されると嬉しいですね。

ところで、分離式の場合はサーモスタットが壊れるということも考慮に入れておく必要があります。どのくらいの期間壊れずに動作するのかは使用環境によって様々ですが、メーカー保証期間は1年程度の商品が多いですね。

分離式はランニングコストが安い?

「サーモスタットはそうそう壊れないので、消耗するヒーターだけを毎年買い換えれば良い。よってランニングコストを考えると分離式がオススメ」という説を見かけます。果たして本当にそうなのでしょうか。

私は、あまりそう思えませんでした。

メーカー保証期間が1年の機器をずっと使い続けるのは怖くないですか?仮に温度調節を司るサーモスタットが壊れた場合、野放しになったヒーターが水槽内を加温し続ける可能性があります。よって、結局のところサーモスタット自体の買い替えも(安心を買うという意味で)ある程度の頻度で必要になってくると思います。

そこで、6年間でヒーターにかかる費用を計算してみました。例として60cmハイタイプ水槽に対してヒーター1台で加温する前提とし、サーモスタットは3年おきに交換、ヒーター単体は毎年交換するものとします。商品は以下のものを参考にしました。(執筆時点の価格で算出しています。)

1年目2年目3年目4年目5年目6年目合計費用(円)
サーモ+ヒーターセット4,0794,0798,158
交換用ヒーター単体2,1992,1992,1992,1998,796
合計16,954

続いて、温度可変式のヒーター(サーモ一体型)を毎年交換した場合の費用です。公平を期すために、同メーカー・同容量の商品を比較対象に選びました。

1年目2年目3年目4年目5年目6年目合計費用(円)
温度可変式(一体型)3,0703,0703,0703,0703,0703,07018,420

その差は6年間で1466円、1年単位に換算すると244円です。確かに分離式の方が安いのですが…正直、大差ないと感じました。この金額のために2~3年目の冬をビクビクしながら過ごすくらいなら、毎年一体型を買い換える方が安心できませんか?

ここで注意しておきたいのは、この比較はあくまで水槽に対してヒーター1台で加温する場合が前提だということです。大型の水槽に対しては故障リスクの分散も兼ねてヒーター本体を複数導入するパターンが考えられますし、サーモスタットにも複数のヒーターを接続できる種類があります。導入する環境に対してベストな選択は異なるので、吟味が必要です。

その他の注意点

「水槽のサイズに合った容量のものを選択する」とか「ヒーターカバーが付いてるか確認する」とか、基本的なことは当然考慮するとして、初めて選ぶ時に気付けなさそうなポイントだけ挙げておきます。

空焚き防止機能

空気中にヒーターが出た時、自動的に発熱を止める機能です。これがないと、なんらかの原因で水位が下がったり、コードが引っ張られてヒーターが水槽外へ出てしまった時に発熱し続け、火災の原因になります。日本で普通に売られている商品であれば概ね搭載されているはずですが、細かく見ると『安全装置が作動したら再使用不可』のものと『安全装置が作動しても冷やせば再使用可能』の2種類が混在しているので注意が必要です。

水槽内での配置制限

水槽内に目立たないよう設置したいヒーターですが、基本的に水槽用ヒーターは横置き専用です。一部の商品は縦置きもできるように設計されているので、縦置きしたいレイアウトの場合はかなり選択肢が絞られます。

厳選の結果はこちら

私が2019年の冬に向けて購入したヒーターをご紹介します。既に本記事内で何度も登場していますが、こちらの商品を選択しました。

決め手になったポイント
  • 2年間の長期保証。
  • 縦置きも可能。
  • 安全装置が作動しても冷やせば再使用可能。
  • 安い。

ちなみに、最後まで迷ったライバル商品はこちらです。元々使っていたので機能面は全く問題ないことがわかっているのですが、価格が高かったので見送りました。

他にもエヴァリス、ニッソー、コトブキ等も一通り見たのですが、あまりグッと来るものがなく…。というか、明確に保証期間2年!と表記しているのってGEXくらいなんですよね。実際2年使えれば前述の試算合計額は半額になるわけで、ひとまず買って使ってみることにしました。使用感のレビューは半年後くらいに記事にしようと思っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。水槽用品選びは奥が深いので、もし隠れた名作ヒーターがあれば是非教えて頂きたいです!

今回は以上です。

にのじ
にのじ

繰り返しになりますが、冬支度はお早めに…!

最後までお付き合い頂きありがとうございました。
それではまた!

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